本の概要は文藝春秋のサイトをどうぞ。良書なのでレビューはたくさんあるよね。
文藝春秋のサイト:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163917689
目的と結果
私もいちおうエンジニアなので、世界一流エンジニアは何を考えて仕事しているのか気になる!と思って読んだところ、新しい気付きを得たり日々の仕事の中でやっていることは正しいと再認識ができた。現場のイチエンジニアからメンバーをまとめていく立場の人まで、どなたでも受け入れてくれる1冊と思う。とても読みやすい。
本の要点
- 理解をする
- シンプルにする
- 楽しんで仕事をする
本書の中で『シンプルにする』とは書かれてないが、私の中ではそのように受け止めた。
『理解をする』について
世界一流のエンジニアは『理解をする』ということに重きを置いている。理解の要素の1つとして、『人に説明できるか?』を上げている。『できた』ではなく『説明可能か?』ということ。ただし、理解をするには誰でも時間がかかる。
また、物事をできるようになる3つのファクターとして
- 理解
- 記憶
- 反復
を上げている。何か勉強するときもこのような流れなので基本が大事と。
『シンプルにする』について
『シンプルにする』については、
- 1番重要な1つだけをピックアップする癖をつける
- 重要ではないタスクをやらない
- いま手につけている仕事を1つにする
- 会議は『準備・持ち帰り』をやめて、その場で解決する
- 最初から全部説明しない。情報量を減らすコミュニケーションの仕方が重要
- ビデオ通話を使う
- コードを読むのは、クラスの役割やインターフェースの理解に重きを置いて、本当に必要な部分だけで十分
『最初から全部説明しない』は結構真逆の行動をしてしまいがち。ついつい難しいことは長文になってしまうけど、ここはシンプル&レスポンス速度を重視すると。
コードを読むのも大変だからね。GitHub Copilotとかに聞くとクラスの概要などを教えてくれるので、AIを導入してる職場で働いてる人は積極的に使うといいかも。
『ビデオ通話を使う』は、リモートワークが盛んな現場では文字で話すより音声のほうが速いということ。わかりみが深い。
『楽しんで仕事をする』について
サーバントリーダーシップは、メンバーが主体的に行動して『仕事を楽しんでいるか』に重きを置いているとのこと。私もマイクロマネジメントはしんどいので、主体的に行動してくれたほうが楽だなと思う。
その構成要素や補助的なものとして
- 相手を否定しない。相手のアイデアを否定しない。自分の考えとして意見をいう
- 失敗を受け入れる
- フィードバックを歓迎する
- 検討をやめて検証する
- 早く失敗できるように考える
- 困ったら主体的に気軽に助けを求めて、他の人がすぐ助ける
- 今からどうやったら良くできるのか、自分は何をしたら貢献できるだろうかを考える
- 生産性を上げるには学習
- 時間のアサインメントを工夫する
リーダーは雰囲気作りやメッセージを発信したり、1on1してメンバーから話を聴いたりしましょうということかなと。また『生産性を上げるには学習』とのことで、やっぱり日々の継続的な学習が大切。
本書の最後に『自分の人生や幸せに責任をもって自分でコントロールする』で締めくくられていた。日々の仕事、楽しくしていこうと思う。
まとめ
仕事は遅く行って早く帰りたい。